ログ適用サービス(Log Apply Services)
1 ログ適用サービスの概要
- REDO Apply(フィジカル・スタンバイ・データベースのみ)
- SQL Apply(ロジカル・スタンバイ・データベースのみ)
- スタンバイREDO ログ・ファイルを使用している場合は、リアルタイム適用を使用可能にできる。
2 ログ適用サービスの構成オプション
2.1 リアルタイム適用
フィジカル・スタンバイ・データベース:ALTER DATABASE RECOVER MANAGED STANDBY DATABASE USING CURRENT LOGFILE
ロジカル・スタンバイ・データベース:ALTER DATABASE START LOGICAL STANDBY APPLY IMMEDIATE
2.2 タイム・ディレイ適用
LOG_ARCHIVE_DEST_n 初期化パラメータのDELAY=minutesを設定する。
- 遅延適用によって、データ破損や誤ったデータをスタンバイに適用されるのを防止できる。
- DELAY間隔を設定しても、REDOデータ転送に影響されない。。かわりに、指定したタイム・ラグは、REDO データがスタンバイ宛先で完全にアーカイブされたときに開始する。
- 値を指定せずにDELAY 属性を指定すると、デフォルトの遅延間隔は30 分になる。
- リアルタイム適用が使用可能になっている宛先に遅延を定義すると、その遅延は無視される。
- タイム・ディレイ設定の代替策としてのフラッシュバック・データベースの使用
タイム・ディレイの取消し
フィジカル・スタンバイ・データベース:ALTER DATABASE RECOVER MANAGED STANDBY DATABASE NODELAY
ロジカル・スタンバイ・データベース:ALTER DATABASE START LOGICAL STANDBY APPLY NODELAY
3 REDO データのフィジカル・スタンバイ・データベースへの適用
REDO Apply をフォアグラウンドで開始するには、次のSQL 文を発行する。
SQL> ALTER DATABASE RECOVER MANAGED STANDBY DATABASE;
REDO Apply をバックグラウンドで開始するには、次のSQL 文を発行する。
SQL> ALTER DATABASE RECOVER MANAGED STANDBY DATABASE DISCONNECT;
リアルタイム適用を開始するには、次のSQL 文を発行する。
SQL> ALTER DATABASE RECOVER MANAGED STANDBY DATABASE USING CURRENT LOGFILE;
REDO Apply を停止するには、別のウィンドウで次のSQL 文を発行する。
SQL> ALTER DATABASE RECOVER MANAGED STANDBY DATABASE CANCEL;
4 REDO データのロジカル・スタンバイ・データベースへの適用
SQL Apply を開始するには、ロジカル・スタンバイ・データベースを起動して次の文を発行する。
SQL> ALTER DATABASE START LOGICAL STANDBY APPLY;
リアルタイム適用を開始するには、次のSQL 文を発行する。
SQL> ALTER DATABASE START LOGICAL STANDBY APPLY IMMEDIATE;
SQL Apply を停止するには、ロジカル・スタンバイ・データベースで次の文を発行する。
SQL> ALTER DATABASE STOP LOGICAL STANDBY APPLY;
SQL Apply を即時に停止する場合は、次の文を発行する。
SQL> ALTER DATABASE ABORT LOGICAL STANDBY APPLY;
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